人形劇348

ふと思い出した事がありやんす。


一番初めのカウンセリング学校でボスが、他の方に
「自分の足で立って歩いた時に初めて本当の男に出会えるんやでぇ〜。」
その言葉を何か思い出し…。


ゲイのカップル見ても…。
「旦那」と呼ぶ方も居れば「相方」と呼ぶ方も居て…。
呼び方は様々。


色々なゲイカップルを見たけど、パートナーを「相方」「相棒」と呼んでいる人達の方が上手く長年やっているなって…。


男女間でもゲイでも本当の意味で自立している人達は、例えだけど財布も全く別、だけどお互いに力合わせて生きているし…。
これは、お互いに自分の足で立って一緒に歩いている事…。


私も今回の震災で、いわきから逃げ帰って来る時、津波から逃げ、幾ら前の車があっても段差と地割れを乗り越えて帰宅して…。
あの時、自分で自分の潜在能力に吃驚と言うか驚愕してしまい…。
「強く逞しい男の人に頼って縋らなくても、一人で充分生きていける」って自分で実証したし…。

今は、先ず自分の足で立って歩く事のみ考えるつもりでやんす。
そして、戻るべき所、本来居るべき居場所もわかったし、そこには自分の足で立って歩いていこうと思っていやんす。

「ガンバ!」と自分で自分に言って…。
ボチボチと焦らずじっくりとやっていこうと思っていやんす。





さてさてお話の続きでやんす。



イー先生に言われた通りに、そんなに薦めるのならとブラックジャックの所に行ったビー子でやんす。
相変わらずのマシンガントークをぶっ放し…。



当然、ナースは、「コイツ、何処でもだよ〜。」と思わず吹くのを堪えて…。


ビー子はふと思ったんでやんす。
「自然に答えが出ている…。」
これは、ブラックジッャクはタダ黙ってビー子の話を聴いている訳ではありやせん。
上手にビー子を自然に誘導して、ビー子が自然に答えが出て来る様にしているだけ…。
俗に言うギリシャ哲学の助産法技術を使いビー子に気付かれない様に、ビー子が自ら答えを出せる様に誘導しているだけで…。


面接の最後にブラックジャックは、
「俺も人間、全知全能の神じゃないから。うっかりと貴女を誤解させるような事を言ったり、貴女の話を誤解する時もあると思うよ。その時はアンタオカシイよ。そう言う意味じゃあないと俺に直接言ってくれ。貴女が納得するまで、それが一時間だろうが、一日だろうが、例え一週間、一か月だろうが、一年かかろうが何年かかろうが構わない。俺は貴女が納得するまで徹底的に話し合うから。俺さ、後で周囲に陰口叩かれるのが一番でぇ嫌いなんだ。これだけが俺と貴女との唯一の約束だ。宜しく。」
と言ったのでした。



で、主治医はイー先生からブラックジャックに変わったのでした。



さてさて。



チャンチャン