人形劇213

父方の下の伯母さんの御葬式は、彼女の徳で、皆が馳せ参じたと母が言っていやんした。

ふと、以前、下請けに居るシルバーの取りまとめをしているアテクシの母と同年齢の方が言われた事を思い出しんやした。

この方は明るく、良い意味でブラスのエネルギーを持たれた方でやんす。
会社に来る前に、老人ホームで給仕介助のボランティァをされている方で、シルバー人材に登録される前は、老人ホームで働いていた経歴のある方でやんして…。

「私はクリスチャンではないけど…。キリスト教の『最後の審判』は、本当に良く言ったと思うわ。
数え切れない位、何人もの色々なお年寄りに接したけど、どう言う生き方をして来たか良くわかるわ。
本当に、お嫁さんやお婿さん(当地は婿養子と言う結婚は良くあるんでやんす。)に対して、我が子の様に接していた方は、例え認知症になって誰がわからなくなったとしても、自分の子供だけでなく、血の繋がらないお嫁さん、お婿さん達まで毎日入れ替わりに来ていて…。そんなにしなくても良いのにと思う位。極端な例えだけど、沖縄や青森・北海道に転勤・引越をしても良く面会に来るけど…。
常に嫁・婿イビリにを毎日怠らず精を出し励んだ人は、例えホームの裏に住んでいても、嫁さん・婿さんは当然の事、孫も実の息子、娘も絶対に顔を出さない…。
来てくれたら来てくれたで、お嫁さんが…。お婆さんが咽て苦しんでも平然と口に食事を入れるし…。幾らなんでもと私達や実の息子達も止めに入ったら『私がこの人からどれだけの事をされたと思っているのよ…。」まるで般若・夜叉みたいになって、本当に恐ろしくて…。未だそれも軽い方で…。来てくれない方が本当に良いから…。」と言われていた事も思い出しやんした。

そして「あれを見たら、嫁イビリなんて怖くて絶対に出来ない。それ以前に縁あって家族になり一緒に暮らしているのに…。どうして仲良く出来ないのかしらね?毎日いがみ合っていて楽しいのかしら?家族だもの。一緒に仲良く楽しく暮らした方が良いのに…。」と言われていやんした。

それを思い出し…。
案外、身近な所に凄い人って幾らでも居るんだよねと再認識。

童話の「聞き耳頭巾」の川の渡石が実は大金塊だったと言う話を思い出し…。


まっ。色々とあるけど…。
そろそろいい加減に落ち着こうと思っていやんす。




さてさて、お話の続きでやんす。
帰宅後、テレビを見ているター坊でやんす。

そこに現れたのは…。
当然、起きて来たビー子でやんす。

ター坊は一言。
「レイからケーキ貰った。お前にどうぞだと。冷蔵庫ん中に入ってんぞ。」でやんす。

母親のオー子さんなら、当然、怒鳴り飛ばしますが…。
用件のみはター坊。
そこが、亭主=パートナーと母親の違いでやんすねぇ…。


更にター坊は一言。
「それより、飯か?」
「飯食いに行くぞ!その前に顔位、洗って来い…。」

とは言え…。
ビー子は、相も変わらずゴタゴタしていると…。

ター坊は、
「未だ、眠たいのか?しょうがねぇなぁ…。」
「俺がひとっ走り何か買いに行って来てやるよ。何、喰いてんだ?」
と言い
「その前に、これに署名してハンコ捺しとけ!」

そう。
それは…。
婚姻届の書類でやんす。


ビー子は断固拒否…。

さてさて始まった大バトル。

最後にター坊は一言。
「俺と一緒に暮らしたいか暮らしたくないか。どっちだ!それだけ答えろ!」と言い。

ビー子は「暮らしたいけど…。」
で、結果的に婚姻届に署名捺印となり…。

ター坊は、役所に婚姻届を出すついでにコンビニに行きやんした。

めでたしめでたし。


ター坊の服の上のセーターは、バービードールのケン用の衣装でやんす。
ケンファッションセット2009だそうでやんす。
後ろにマジックテープで留める仕様でやんす。
変身サイボーグ。
俗に言うかなりの鳩胸…。
伸びるので、ピッタシカンカンでやんした。



チャンチャン