人形劇 126

福島次郎著の「剣と寒紅 三島由紀夫」「淫月」の二冊読みました。
一言で感想を言えば「何か…。」
基幹にあるのは、一言、何ともやりきれない寂寥感・焦燥感だし…。
何か鬱屈していて…。
確かに世の中、そう自分の思う通りになんてならない…。
だけど…。
ねぇ…。

今では、テレビ付ければオネェタレントがわんさか出ているし…。
紅白では、美川憲一が、子分のオネェタレント従えて「桃組よーッ!!」とブッこいている時代だけど…。

あの頃は、ゲイ=ホモなんて、大変だったろうしねぇ…。

三島があれだけ愛した訳だから、アッチの方が何度試しても全く成り立たなくてもだし…。
かなり良い男だったんじゃないかしら?
盾の会の人達は、全員、益荒男、もののふの武士の言葉が相応しい人達の集団だし…。
三島がボデイビルしたのだって…。
筋骨隆々でハンサム=イケメン、それも爽やか系に憧れたから…。
今で言えば、坂○○ニさんとか竹○豊さん辺りをワイルドに筋骨隆々した様な人達だし…。
伊○英○さん的な感じだったのかしら?

一昔で言えば、若き日の真○広○的な感じ。
勿論、今の真○広○さんがと言っている訳ではありやせん。
熟年の魅力で素敵ですが…。

書いていて思ったのは、再会している訳だから…。
今の真○広○さんとか仲○ト○○さんみたいな感じだったのかしらねぇ…。

それに、あの当時は身分制度がかなり合ったし…。
大学なんて、大変だったらしいし…。
特別で特殊な人が行く所だったみたいだし…。
大学を出れば、それなりの社会的地位は保証されていたらしいから…。
一般庶民、大抵は高校出て就職が当然な時代らしいし…。

当時の苦学生
それも、戦後の混乱はアテクシ達では想像も出来ない位凄かったらしく…。

今の九州から東京なんて…。
今じゃ飛行機・新幹線で、半日もかからないけど…。
あの時代は、当然、今と違って新幹線も飛行機も無いだろうし…。
SLだし…。

ネットで検索したけど、福島次郎の写真は無かったけど…。
九州男児の言葉そのものの、朴訥と言うか純朴そのもの…。
そして、大変に爽やかで筋骨隆々で背の高いイイ男…。
そして、本当の意味で頭の良い人だったんじないかしら…。
単なる見かけが良いだけの男なら、当時の三島の立場なら幾らでも相手はいただろうし、困らなかっただろうし…。
あそこまで、三島を虜にした訳だから…。

福島次郎さんの成育歴も大きく影響して、その後に関係したのだろうけど…。
あの時代、その筋の人の妾腹と言うか、父親が…だったんだし…。

頭脳明晰で誰が見ても爽やかで筋骨隆々で背の高い良い男だったろうし…。
高校教師になって…。
同僚や生徒達と色々とロマンスはあっても、定年退職まで勤め上げたのだから…。
面倒見の良い生徒・父兄からも同僚も認める位人気のある良い先生だっただろうし…。

だからこそ、あそこまで、鬱積と言うか鬱屈した作風だろうけど…。

世の中何かも完全で完璧なモノはあり得ない。
不完全で歪んだ物なのは、今のアテクシもやっとわかる様になったけど…。

そして、「光と影」
光が凄ければ影も凄いしねぇ…。
誰が見ても爽やかで筋骨隆々で背の高い大変な美丈夫。
そして、性格も明るく明朗で快活、指導力もあり面倒見の人格者。
頭も良くて、それもひけらかさず謙虚で、話も面白くて…。
大変に深みのある人物、そんな人だったんじゃないかしら?
それだからこそ、三島が夢中になった訳だし…。
そんな光の部分があったからこそ、当然と言えば当然。
だからこそ、影の部分もかなりあったんでしょうね…。
かなり鬱積していただろうし、相当溜まっていたんでしょうねぇ…。

だけどねぇ…。

兎に角、やりきれないの一言。
「ああ無常…。」としか言えないし…。

師としては大変に三島由紀夫を尊敬したのだけど…。
男=ゲイとしては、恋愛対象に一切ならず、アッチの方は全く駄目…。
何をしても、何度試しても結果は、不能=不成立だったんだし…。

「世の中、上手くいかないなんだけどねぇ…。」
「かなり真面目で誠実で良い人だったんだろうけど…。」
一言「そんなに深く考えも…。駄目なモノは駄目なんだし…。もっと、スパッと割り切ればいいのに…。」と思うけど…。
一言「歪みに歪んだ子弟愛」としか言えない部分も多々あるしねぇ…。
まっ「一体!何なのよ!!この人達!!ああ〜ウザッ!!」と言う不完全燃焼的な部分もあるし…。

兼好法師の「徒然草」にも通じる、あの寂寥感と厭世感、そしてあのやりきれなさ…。
そして、全くと言っていい位、全ての作品に救いと言うか救済と言うモノが無くって…。

アテクシは、昔、宮尾登美子さんの本が好きで、かなり読みました。
宮尾文学の特色は、確かにやりきれない劣悪極りない最低・最悪の環境。
だけど、主人公は、その劣悪極りない渦中に居ても絶対に一切希望を捨てず、根を張って生きて、一筋の光明を探し当て、シッカリと生きていくだし…。

ああ言う、救い・救済が全く無くて…。
「読むのが辛かったわ〜。」
「やりきれないわ〜。」でやんした。
「確かに、ゲイは本当に孤独だし、周囲から孤立するけど…。」
「生き方によっては、下手な事をしたら世の中から一切スポイル=シャットアウトされて孤立してしまう側面もあるけどねぇ…。」
「せめて、最終的に救いと言うか救済、一筋の光を出してくれればねぇ…。」

何か朝方まで気分が…。
「何か、プチウツ!!」で…。

尤も、朝、コンビニにカフェグストのカプセルを買いに行きまして…。
ついでに、限定版のアイスとキャラ○○コ○ンのマロン味を買って…。
たまたま、700円毎のクジをやっていて…。
二枚当って、野菜ジュースとウェットテイッシュ。

「マロン味と言っても、やっぱ、キャラ○○コ○○ね…。」と思いつつ、一袋食べてしまい…。
又、気分は上向きに…。

福島次郎の作品の「バスタオル」
あのホモ嫌いで有名な石原慎太郎ですら大絶賛。
芥川賞の候補にもなった作品。
読みたいけど…。
多分、読まないと思います。
だって…。
二冊読んだけど…。
一言「気分悪!!」なんだもん…。

確かに、この不完全燃焼感=厭世感が良い人には良いのだろうけど…。
何かあると悲劇のヒロイン宜しく泣き叫んでも直ぐにケロッとするある意味健全なアテクシには、理解不可能…。
まっ、結果的に何事も相性の問題と言う事でした。


人格障害の本を読んで、色々な意味で自分で自分に楔を打たなければならないし…。
気分転換に読む本は、カウンセラーの先生お勧めのナポレオンヒルとか、以前、ヒラーさんにも勧められたリルケ詩集だけにしておこーっとと思う、アテクシでごさんす。

来週と言っても明日からだけど…。
CAD講座、二週間ぶっ続け…。
「当分は、CAD講座を休まず行く事にのみ専念するべ。」と思っているアテクシでやんす。





さてさて、お話の続きでやんす。
道のど真ん中で、ド派手な大喧嘩をしたビー子とター坊のお二人さん。
ター坊が、爆弾を大量投下=バチンとやって、何とかビー子の持病の電波障害のビョーキの発作を収めたものの…。

車中では、雰囲気最低・最悪…。
思いっきり険悪となって…。

さてさて。


チャンチャン