人形劇246

ふと色々と考えていやんした。

幸い、向精神科薬を一切服用せず、現在はカウンセリングのみ。
丁度、九年目になって…。

あの頃の初心を本当に忘れているって…。
切っ掛けと行動を思い出し…。

良く分かってくれていた主治医は転勤。
後任は俗に言うリピーター医師って代物…。
当時は現在の主治医の先生に未だ会っておらず…。

あの頃思ったのは「頼れるのは自分だけ…。」
その一念のみで頑張っていたって…。
あの頃は誰も話を聴いてくれる人は1人も居らず…。
岡村孝子さんの「ミッドナイトブルー」を毎晩聞いていた…。

朝になると気分は上がるし…。
先ずは、部屋の掃除から初めて…。
煙草で汚れた障子と襖と畳を張り替えて…。
コ汚い服を全て処分して…。

布団も破れて超悲惨…。
スーパーで特売の布団に買い換えて…。

当時、あれだけ向精神科薬を飲んでいたから、当然と言えば当然、石油ストーブは厳禁だったけど…。

寒くて…。
サクラのオシッコが凍りついてたし…。
近所にホームセンターが出来て…。
取り上げられてもと思い、石油ファンヒーターを運送会社に頼んで持ってきて貰い…。
コッソリと石油を宅配して貰い…。

少しずつ貯金して…。
洗面台、玄関の扉を交換して…。
トイレの温水便座もついでに交換したっけ…。

当時、車の免許も無く。
何をするのも車。
貯金をはたいて教習所に…。
近所だとヤバイので…。
敢えて遠く離れた教習所に…。
やっと免許取れて…。
尤も、教習所開設以来、時間と金をかけた記録を作ったのは他ならぬアテクシでやんしたけど…。
中古で、まっ走ると言う車を買って…。
そして、少しは人間らしい生活となって…。

自分の頭で考え、自分の足で立ち自分の足で歩く、自分になりたい。
そう思ってカウンセリングの勉強を始めて…。
適正から基礎そして上級とやって…。

当時は、とんでもない福祉関係者に関わって、彼等の口に上手に乗せられて、お金を巻き上げられて…。
趣味で大切に大事にしていた鉄道模型全てを売り払って、カウンセリングの学費にして…。
鉄道模型を売った時、身を切られるなんてモノじゃなかった…。
本当に苦しくて切なくて…。
だからこそ、何としても最後までやり遂げようとカウンセリングの勉強頑張って…。
何一つ最後迄やり遂げられず、直ぐに投げ出す私が唯一最後迄やり遂げたのがカウンセリングだったし…。

色々とあって他の団体に移籍して…。
担当指導から「貴方は総合カウンセラーなんですよ。今後、その自覚だけはキチンとして下さいね。」と厳しく言われて…。


何時の間にか初心を忘れてしまっていたって…。
あの頃、居てくれたのは猫のサクラだけ…。
アイツは死んでしまったけど…。

だけど…。
今は、キャラメルが居てくれるし…。
チョコも居るし…。

ネジを巻き直して頑張らずに頑張るべと思っていやんす。



ター坊が帰った後、さめざめと泣くコー子さん。
コツさんは、
「何時か子供は親から巣立っていくんだよ。そうして子供も又親になって…。又、その子供も親から巣立って、その繰り返しなんだ。今迄は親子と単位だったが、これから、又、夫婦と言う単位に又戻ればいいさ…。」
と言ったのでした。




チャンチャン